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北海道遺産 こぼれ話 29 北見に受け継がれる志
アメリカ人宣教師ピアソン夫妻の私邸として大正3年に建てられたピアソン記念館。
夫妻は道内各地を伝道し、その終着に選んだ地がアイヌ語で「野の端」を意味する野付牛(現在の北見市)。
廃娼運動や慈善活動など、夫妻の志の高い生き方は、北見の精神文化のよりどころとして多くの市民に親しまれている。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年11月8日掲載
北海道遺産 こぼれ話 28 希少鳥類の集う日本最大の砂嘴
全長28キロにもおよぶ砂嘴(さし)、野付半島。
トドワラ、ナラワラの特異な景観や、春と秋、エビ漁に使用される打瀬舟が野付湾に浮かぶ風景は、多くの人々を引きつけます。
湾内は波が静かで湖に近い環境のため、他地域ではみることが困難な鳥やタンチョウなど、希少な鳥類を観察することもできます。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年10月11日掲載
北海道遺産 こぼれ話 27 川からの目線で北海道を望む
陸地での交通手段がなかった時代、経済や文化を運ぶ唯一の”道”であった石狩川。
かつて数多くあった渡船場も、今や浦臼町と美唄市を結ぶ「美浦渡舟」のみに。
廃止の話も持ち上がりましたが、現在、土日祝日一日3便に限定して運行。
川からの目線で石狩川を眺めてみると、まだ知らぬ北海道が見えてきます。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年9月13日掲載
北海道遺産 こぼれ話 26 森に響く「カンコーの汽車」の音
丸太や生活物資の搬送など、遠軽町丸瀬布地域の進展に「雨宮21号」の果たした功績は計り知れません。
「雨宮21号」は、官行、国の汽車という意味である”カンコーの汽車”と呼び親しまれてました。
現在、その雄姿はは「森林公園いこいの森」で見ることができ、実際に乗車して力強い走りを体感することも可能です。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年8月9日掲載
北海道遺産 こぼれ話 25 江差文化を伝える2つの文化遺産
道内最古の祭りのひとつ「姥神大神宮渡御祭」。
武者人形や能楽人形などを配した豪華な13台の山車が町内を練り歩くさまは、まるで絢爛な絵巻の世界を眺めるようです。
また、全国から追分自慢とファンが集う「江差追分」。
唄いあげられる七節七声の追分は、いつの時代にあっても聴く人たちを魅了します。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年7月12日掲載
北海道遺産 こぼれ話 24 2つの海岸草原
海と湖に挟まれ、長さ20キロ、約300種もの花が咲き誇るワッカ原生花園は、まさに花と水の楽園。
その美しさは「龍宮街道」と呼ばれるほどです。
また、オホーツク海と濤沸湖に挟まれた小清水原生花園は、色鮮やかな天然の花畑。
ともに6月から8月にかけて見頃を迎え、短い夏を色鮮やかに演出してくれます。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年6月14日掲載
北海道遺産 こぼれ話 23 土に込めた願い
上富良野町にある「土の館」。
北海道の開墾に立ち向かった人々の「農機具」や、全国50ヶ所から採取した「土壌標本」を展示しています。
ここから農業、先人の苦労を知り、自然の恵みに感謝し、これからの日本の農業を多くの方々と共に考えてゆきたいという願いが込められています。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年5月9日掲載
北海道遺産 こぼれ話 22 1世紀の時が舞う桜並木
牧場の中を7キロ続く桜並木。幅二十間(36メートル)、桜の本数およそ3000本と壮大なスケールです。
もともとは、牧場を視察する皇族の行啓道路として造成されました。
100年近くも前に牧場職員によって植樹された並木は、今も地域の人々によって手入れが続けられ、見事な桜の季節を迎えます。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年4月12日掲載
北海道遺産 こぼれ話 21 流氷砕く、迫力の船
冬のオホーツク観光の主役、流氷砕氷船「ガリンコ号Ⅱ」。
一面流氷に覆われたオホーツク海を、選手の巨大なドリルでガリガリと氷を砕きながら進む臨場感は、乗った人だけが味わうことのできる迫力満点の体験です。
数年前からは夏季運行も開始。
冬とはまた違ったクルージングが楽しめます。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年3月8日掲載
北海道遺産 こぼれ話 20 海を渡った「雪合戦」
「昭和新山国際雪合戦大会」は、子どもの遊びを大人が真剣に競う冬のスポーツとして、平成元年に誕生しました。
町の若者たちが中心となって、ルールを制定し、オリジナルのヘルメットや統一規格の雪球を作る製造機等も考案。
情熱とアイデアは海を渡り、今では北欧など海外でも「YUKIGASSEN」が開かれています。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 平成21年2月15日掲載