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北海道遺産 こぼれ話 25 江差文化を伝える2つの文化遺産
道内最古の祭りのひとつ「姥神大神宮渡御祭」。
武者人形や能楽人形などを配した豪華な13台の山車が町内を練り歩くさまは、まるで絢爛な絵巻の世界を眺めるようです。
また、全国から追分自慢とファンが集う「江差追分」。
唄いあげられる七節七声の追分は、いつの時代にあっても聴く人たちを魅了します。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年7月12日掲載
北海道遺産 こぼれ話 24 2つの海岸草原
海と湖に挟まれ、長さ20キロ、約300種もの花が咲き誇るワッカ原生花園は、まさに花と水の楽園。
その美しさは「龍宮街道」と呼ばれるほどです。
また、オホーツク海と濤沸湖に挟まれた小清水原生花園は、色鮮やかな天然の花畑。
ともに6月から8月にかけて見頃を迎え、短い夏を色鮮やかに演出してくれます。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年6月14日掲載
北海道遺産 こぼれ話 23 土に込めた願い
上富良野町にある「土の館」。
北海道の開墾に立ち向かった人々の「農機具」や、全国50ヶ所から採取した「土壌標本」を展示しています。
ここから農業、先人の苦労を知り、自然の恵みに感謝し、これからの日本の農業を多くの方々と共に考えてゆきたいという願いが込められています。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年5月9日掲載
北海道遺産 こぼれ話 22 1世紀の時が舞う桜並木
牧場の中を7キロ続く桜並木。幅二十間(36メートル)、桜の本数およそ3000本と壮大なスケールです。
もともとは、牧場を視察する皇族の行啓道路として造成されました。
100年近くも前に牧場職員によって植樹された並木は、今も地域の人々によって手入れが続けられ、見事な桜の季節を迎えます。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年4月12日掲載
北海道遺産 こぼれ話 21 流氷砕く、迫力の船
冬のオホーツク観光の主役、流氷砕氷船「ガリンコ号Ⅱ」。
一面流氷に覆われたオホーツク海を、選手の巨大なドリルでガリガリと氷を砕きながら進む臨場感は、乗った人だけが味わうことのできる迫力満点の体験です。
数年前からは夏季運行も開始。
冬とはまた違ったクルージングが楽しめます。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年3月8日掲載
北海道遺産 こぼれ話 20 海を渡った「雪合戦」
「昭和新山国際雪合戦大会」は、子どもの遊びを大人が真剣に競う冬のスポーツとして、平成元年に誕生しました。
町の若者たちが中心となって、ルールを制定し、オリジナルのヘルメットや統一規格の雪球を作る製造機等も考案。
情熱とアイデアは海を渡り、今では北欧など海外でも「YUKIGASSEN」が開かれています。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 平成21年2月15日掲載
北海道遺産 こぼれ話 19 語り伝えられる物語
アイヌ口承文芸の物語は主に三つに分類されます。
壮大なストーリーの多い 『英雄叙事詩』。
動植物や自然界のカムイ(神)が物語る形式の「神謡」。
社会で生きていく上での心がけや、その土地での出来事を伝える「散文説話」。
どれも、その人、その時ならではの語り手や表現で味わい深く語り伝えられています。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年1月11日掲載
北海道遺産 こぼれ話 18 甦った自然の楽園
津軽海峡を一望できる函館山は、明治中期に要塞が構築されました。
終戦まで立入禁止とされ、半世紀近く人を寄せ付けなかった要塞には、今も貴重な動植物が存在します。
北方系と南方系の植物が600種ほども見られ、また、多くの渡り鳥をはじめ、年間150種ほどの野鳥が観察できるのです。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2008年12月14日掲載
北海道遺産 こぼれ話 17 北限の境界線
温帯を代表する樹木であるブナは主に東日本に分布しています。
その北限が黒松内低地帯にあります。
春には透き通るような若葉を、秋には黄葉が金茶色へ変化する様を、四季折々のブナ林が楽しめます。
これらの時期はブナと周囲の森との色の違いで北限のラインがはっきりとわかるところもあります。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2008年11月9日掲載
北海道遺産 こぼれ話 16 七色の湯
登別温泉の源泉のひとつ「大正地獄」は、大正時代に 起こった小爆発で生じた直径10メートルの小さな間欠泉。
不思議なことに湯の色が、灰色、青色、緑色、黄色など七色に変化します。
約10日ほどの周期で、不気味な地鳴りとともに湯量が増減する際に、湯が変色するのです。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2008年10月12日掲載