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北海道遺産 こぼれ話 19 語り伝えられる物語
アイヌ口承文芸の物語は主に三つに分類されます。
壮大なストーリーの多い 『英雄叙事詩』。
動植物や自然界のカムイ(神)が物語る形式の「神謡」。
社会で生きていく上での心がけや、その土地での出来事を伝える「散文説話」。
どれも、その人、その時ならではの語り手や表現で味わい深く語り伝えられています。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2009年1月11日掲載
北海道遺産 こぼれ話 18 甦った自然の楽園
津軽海峡を一望できる函館山は、明治中期に要塞が構築されました。
終戦まで立入禁止とされ、半世紀近く人を寄せ付けなかった要塞には、今も貴重な動植物が存在します。
北方系と南方系の植物が600種ほども見られ、また、多くの渡り鳥をはじめ、年間150種ほどの野鳥が観察できるのです。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2008年12月14日掲載
北海道遺産 こぼれ話 17 北限の境界線
温帯を代表する樹木であるブナは主に東日本に分布しています。
その北限が黒松内低地帯にあります。
春には透き通るような若葉を、秋には黄葉が金茶色へ変化する様を、四季折々のブナ林が楽しめます。
これらの時期はブナと周囲の森との色の違いで北限のラインがはっきりとわかるところもあります。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2008年11月9日掲載
北海道遺産 こぼれ話 16 七色の湯
登別温泉の源泉のひとつ「大正地獄」は、大正時代に 起こった小爆発で生じた直径10メートルの小さな間欠泉。
不思議なことに湯の色が、灰色、青色、緑色、黄色など七色に変化します。
約10日ほどの周期で、不気味な地鳴りとともに湯量が増減する際に、湯が変色するのです。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2008年10月12日掲載
北海道遺産 こぼれ話 15 車では通れないトンネル
積丹半島にある島武意海岸トンネル。
人がすれ違うのもやっとの狭いトンネルを抜けると、明るい積丹ブルーの海が目に飛び込んできます。
もともとは明治、崖の下の浜からニシンを背負って運ぶために開削されたもの。
今や絶景スポットとして親しまれているこの場所も、当時の人の努力と苦労の跡なのですね。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2008年9月14日掲載
北海道遺産 こぼれ話 14 れんがの大きさが変わった?
明治初期のれんがの寸法は、欧米の技術導入の為に呼んだお雇い外国人の手に合わせて大きく作られていました。
以後、大正・昭和と日本人労働者の手に合わせて小型化されていきました。
このことから明治れんが 建築は使用れんがの寸法で年代を特定できるという個性を持っています。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2008年8月9日掲載
北海道遺産 こぼれ話 13 天然記念物が住まう湿原
霧多布湿原ではタンチョウや白鳥、アイサギ、コクガンなど四季を通して約二百五十種類野鳥が見られます。
一九九三年には「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿原」として、二五〇四ヘクタールがラムサール条約に登録されました。
この湿原を守る目的のもと、ナショナルトラストも設立されています。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2008年7月13日掲載
北海道遺産 こぼれ話 12 2種類の霧
摩周湖の乳白色の霧には二種類あります。
地元の人が「よそものの霧」と呼ぶ霧は暖流と還流がぶつかる釧路沖で生まれ、南極に運ばれて摩周湖へたどり着きます。
「自前の霧」は五月~八月に多く見られ、気温と湖水の温度差が大きいときに発生。
摩周湖はその都度違う表情を見せ、観光客を楽しませています。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2008年6月8日掲載
北海道遺産 こぼれ話 11 赤べえ
農耕馬が、かつて家族の一員として荷物を運び、未開の大地や畑を耕し北海道の大地を作り出したという歴史が描かれている絵本「赤べえ」。
ばんえい競馬の厩務員が絵を描いたこの絵本は、北海道の小学校にも配られ、子供たちが北海道と馬の特別なつながりを知るきっかけになりました。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2008年5月10日掲載
北海道遺産 こぼれ話 10 観音様の霊水
年間八十万人を超える観光客が水を汲みにやってくる京極町の「ふきだし湧水」。
湧水地を望む高台には三十三観音像がたたずんでおり、地元の住民は湧水を「観音さまの霊水」と呼んであがめてきました。
毎年8月には「ふきだし公園」で仏尊像例祭が行われています。
元気を明日へ――中道リースです。
日本経済新聞 2008年4月13日掲載